第188信 エミール・ゾラ宛
Lettre 188 : À Émile Zola
解説 1883年3月、モーパッサンはカンタン書店より『エミール・ゾラ』を刊行する。その冒頭にはゾラ直筆の書簡が掲載されている。本書簡は、そのための手紙をゾラに依頼したものである(したがって書かれたのは1883年初めではないかと推測される)。最終的には1880年5月24日付の書簡が掲載されることになる。
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月曜日[1880年夏]
親愛なる先生にして友人へ、
私が利用できると思っていたあなたの手紙には個人的な事柄が含まれていて、恐らく公表するのはよくないでしょうし、批評に関するふたつの文は、目下の状況においてあなたを攻撃する口実を与えそうです。
便箋二枚に何でもいいので書いて送ってもらえないでしょうか。庭仕事や植えつけについて話してください。
心から握手を、ゾラ夫人に敬意のこもった挨拶をお伝えください。
ギィ・ド・モーパッサン
Guy de Maupassant, Correspondance, éd. Jacques Suffel, Évreux, Le Cercle du bibliophile, 1973, t. I, p. 290.
(*翻訳者 足立 和彦)
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