モーパッサン 文献目録 日本語版
Bibliographie sur Maupassant
en japonais
文献目録 リスト
- モーパッサン翻訳書誌 (Les œuvres de Maupassant)
- モーパッサン関連書誌 (Les études sur Maupassant)
- レポート・論文の書き方・読書論・読書案内 (Sur la lecture)
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モーパッサンに関する文献を、作品の翻訳と、研究・エッセイ等に分けて掲載する。
モーパッサンの作品の翻訳は明治30年代に始まり、当初は新聞や雑誌に多くの短編小説が掲載された(英訳からの重訳も多かった)。日本の「自然主義」文学誕生にも大きな影響を与えたと言えるだろう。
大正時代には最初の全集が出版され、昭和に入ると文学全集には決まってモーパッサンの巻が編まれることになる。同時に、短編集や『女の一生』、『ベラミ』の単行本の刊行も次々に続いている(戦前の翻訳には伏字や削除が見られる一方、『ベラミ』が発禁処分を受けたこともあった)。
戦後すぐの時期にも、モーパッサン・ブームとも言えるほどに盛んに翻訳が出版された。その後、70年代まで文学全集の刊行が続く一方、60年代には春陽堂より『モーパッサン全集』が全3巻で刊行された。また、岩波文庫、新潮文庫などに収録された『女の一生』、『ピエールとジャン、』『脂肪の塊』や旅行記『水の上』、そして各種の短編集が広く読まれてきた。
近いところでは『モーパッサン短篇集』(山田登世子編訳、ちくま文庫、2009年)、『女の一生』(永田千奈訳、光文社古典新訳文庫、2011年)、『ベラミ』(中村佳子訳、角川文庫、2013年)、そして太田浩一訳『脂肪の塊/ロンドリ姉妹』(2016年)、『宝石/遺産』(2018年、ともに光文社古典新訳文庫)などが刊行されている。
モーパッサンに興味を持たれた方は、この書誌を参考に、読書の世界を一層に広げていただければと思う。探索の一助になれば、管理人にとって望外の喜びである。